コラム

40代女性が転職を決める理由

40代女性が転職を決める理由

転職率は年々増加傾向にあるといわれていますが、その中でも40代女性の転職率自体は少ないといわれていますが、2016年から2019年にかけての転職率は伸び率が高まり約1.8倍に増加していることがわかっています。

では40代女性が転職を決める理由の一つに、仕事内容への不満や給与への不満、職場の人間関係などの項目が高いことや、休日や残業などへの不満、自分のペースにあった仕事への希望といった項目が高い傾向にあります。

そのため自身の望む生活スタイルを求めている人や、現状の環境への不満を端を発し活動を開始するという人が多いことがわかります。

では実際に活動を行う上でどう進めているかというと、求人サイトの認知率が高いのに対して、ハローワークを中心に活動をしているという女性は多く、これは人材紹介会社の利用率は男性に比べて低い傾向にあります。

活動当初は事務系職種といった人気求人を閲覧、応募していく傾向にありますがこれらの仕事は人気職でもあり倍率が高いことから、選考を通過しないといった経験を繰り返していく中で、自分の希望と折り合いのつく求人に絞って活動することで内定を獲得している方が多いようです。

実際に内定を手に入れるためにどれくらいの期間活動しているかというと、6割近い女性が約2ヶ月いないで決めた会社に応募していることから、比較的早めに転職先を決めています。

1年以上の長期化する率も4.8%と低いこともあり、スピーディーな活動が多いことが特徴です。

実際に仕事先を変えたことによって意識の変化が起こったという人の多くは、仕事への取り組みやすさや人間関係の向上があったと回答している人が多いです。

年収の変化も年収帯は前職、現職共に300~349万円が最多となっており、経年比較を行うと全体で年収が上がったのは33.7%なのに対して、年収が下がったという人は25.8%です。

過去に比べて年収が上がった割合が低下傾向にあるのは、年収を上げることが目的だったことに対して、働き方を変えるためという観点が強くなっていることが考えられます。

では実際に活動を行うことを40代女性がどのように考えているかというと、この年齢で活動を行うのは簡単なことではないが、自分の人生を自律的に気付いていくために必要なことであり、前向きな行動だと評価している人が多いです。

職場を変えることは自分次第であり、自分の所属している環境がどう変化していくかを見定めた上でどんな人生を歩んでいきたいのかイメージをしっかり描くことが何より重要だといわれています。