仕事といっても、いろんな業種で展開されているのが実情です。
以前なら仕事といえば就職を意味しており、さらには国内の企業や小売店等に所属をするのが一般的でした。
2000年代以降は国内ではグローバリゼーションが活発となっており、数多くの企業が海外にも拠点を構えるに至りました。
特に飲食店の海外進出は目覚ましいものがあり、中国・インド・フランス・アメリカなどに約1万4000もの店舗を構えているほどです。
これは世界的なジャパニーズブームが起因となっており、和食が世界文化遺産に登録されたことも影響しています。
日本食レストランの場合、店内で活躍するスタッフも基本は日本人が担当します。
実際に中国全土で展開している日本企業の飲食店に視線を移すと、調理からホールスタッフに至るまで、国内で採用された方が移住をして業務をなさっていました。
2020年12月に発表された求人情報を見ると、各国の現地で働ける求人が計620件も出ていたほどです。
この求人は20代から40代までの方に人気を博しており、掲載されてすぐに募集枠が埋まってしまうことも多いです。
なぜ海外の飲食店が人気の就職場所になっているのか、その理由はお仕事を兼ねた留学先ともなっているといえるでしょう。
アメリカや中国・フランスは日本人の語学留学先として大変な人気があり、1980年代から今日までに延べ400万人もの方が渡航をなされたほどです。
以前は海外に拠点をおく店は数が少なかったのですが、今では経営に関しては国境はないといっても言い過ぎではありません。
2000年以降は国内と同じ店名の店が世界各地で登場するようにもなり、働く場所の選択肢にもなっています。
若い方で留学をしつつ、現地でお金も稼ぎたいという方には打って付けの選択肢といえるでしょう。
就職ではなくアルバイトという形式であれば、最長5年間の就労ビザで滞在でみるのも魅力のひとつです。
これはいわゆる外国人研修生という世界基準の扱いであって、この点も求人で人気になった理由に挙げられます。
実際に海外の飲食店で働いている方の体験記に目を通すと、語学勉強だけでなく、その土地の習慣や風土も学べたと述べている方が大勢います。
中国・広州のレストランで働いている日本人女性の場合は、現地で華僑の暮らしを体験されて、良い人生勉強になったと言われているほどです。
お金を稼ぐだけでなく、社会勉強もできるのが人気理由でしょう。